■なぜ歯を残すことが重要なのでしょうか
歯は人の身体の他の部分と違って一度削ったり、抜けてしまうと生え替わることもなく、元の状態に戻ることもありません。
歯を失う原因は様々ですが、歯自体がムシ歯で悪くなってしまった他にも、歯が健康な状態であるにもかかわらず抜けてしまう、歯を支える土台の病気である歯周病であったり、それらの虫歯を治すための「歯の治療」でさえも歯を失ってしまう原因のひとつなのです。
またかみ合わせが正しくないことで一部分の歯に負担がかかってダメにしてしまうことも多く、顎関節症や頭痛、肩こりなど身体への不具合も引き起こすといわれています。
かみ合わせの不具合はどうしても歯科の専門的な処置が必要となりますが、ムシ歯や歯周病は日々のお口の管理が十分できていれば多くの場合防ぐことができます。
このように「歯を失う」ということは多くが「人為的な原因」で、不慮の事故を除けば一人一人が日常気をつけて正しい管理をしていれば十分歯を残すことが可能なのです。
歯を失うことで食べ物を噛めないことによる栄養摂取の不具合や消化不良など体全体の健康に影響してきますし、歯並びが悪かったり、口臭がする場合などはおおらかに笑うことを無意識のうちに避けたり人とのコミニュケーションも控えめになってしまい社会生活にも影響が出てきます。
おいしいものをおいしく食べられ日常を明るく過ごすことができるのも歯が健康であればこそです。歯科の材料、治療方法も日進月歩ですが、それでも自然の歯に勝るものはありません。
私たちはそのために「歯を直す」のではなく「治療の必要のないお口」を作るお手伝いをして行きます。
pd診療システムについてお話しします
proprioceptive derivation(固有感覚に基づいて求めた条件)という言葉で表される歯科領域における体系化された考え方で、それを具体化し実践する環境をpdシステムと言います。歯科医療において人間(歯科医師)の持っている能力を引き出し最高のパフォーマンスを発揮するための考え方です。
年配の方はご存知かもしれませんが昔の歯医者さんは立ったまま患者さんの口の中を覗き込むようにして治療をしていました。ちょうど今の床屋さんによく例えられますね。現在では先生は座った状態で、また、患者さんは診療台に横になって治療を受けることがごく当たり前の時代になっています。
元々はアメリカ人歯科医師のダリル・ビーチ先生がアメリカ海軍配属の歯科医師として日本の神奈川県横須賀基地に赴任している際に、新しい歯科の考え方として日本の歯科器械メーカーとともに育てあげてきたもので、いまでは全世界に普及しています。
歯科医療は口の中の小さな歯の世界でミクロン単位の精密作業をしなければなりません。精密な作業になればなるほど体を繊細にコントロールすることが必要になってきます。身近なところでは針に糸を通すしぐさを考えてみてください。ほとんどの人がほぼ同じ姿勢で胸の前で目を凝らし、拝むようにしてその作業をします。わざわざ身体を傾けたり変な姿勢はとりませんよね?立ったままより座ったほうが、また、座っただけではなく肘や手のひらを何かに固定させた方が、より早く正確に通すことができます。
このように人は無意識のうちに、 野球やゴルフなどの大きな力を必要とする時は身体全体を使い、細かな作業になればなるほど体の動きを小さくコントロールし、安定させようとする動きをします。これは人間がみんな持っている作業精度を高めようとする時の自然な動きなのです。こうした人間の能力を歯科治療という行為においてをフルに発揮できるように考えられた理論がpdコンセプトなのです。
いろいろなことからわかる様々な患者さんのお口の情報を、見やすくわかりやすい豊富な資料群でご説明し、お渡ししています。
治療中の「痛み」には、病巣そのものが原因の痛みのほかに、注射するときや削るときなど治療行為による痛みがあります。痛みのイメージの代表であるあのキーンと言う高速回転で歯を削る器具(タービンといいます)の痛みは削る時の摩擦熱と振動からくる刺激が原因です。また、薬液を注入する痛み自体は今も昔も変わりません。病巣の痛みは投薬や処置をすることで取り除けますが、治療行為に伴うものはドクターの意識とスキルが物を言います。
■どうしたら痛くないようにできるの?
私たちの医院ではビーチ先生から受け継いだ考え方、テクニックによって麻酔針の刺入時の痛み、薬剤注入時の痛みを出しません。また削る際も音の大変静かな器具とフェザータッチ切削というテクニックを使って発熱させず、削る振動も最小限にとどめられるために痛みの原因を発生させないような治療を行なっています。
また、歯科用のエルビウムヤグレーザーという、削る器具(タービン)を使わずに歯を削ったり、歯周ポケットを滅菌できる装置も導入しています。このレーザー装置は多くの症例に対して無麻酔でも歯を削ったり歯ぐきの手術などの治療が行なえる特性を持っていますので、薬剤をできるだけ使いたくない妊婦さんやいろいろなお薬を飲んでおられる高齢者の方、削られることが怖い患者さんや小児歯科などに適した装置といえます。
現在では高価な機器ですが、10年後には使うことが当たり前のものになっていると考えています。それほど精密作業を要する歯科治療ですが、これにより肉眼では見ることのできない歯の根の中や微細な亀裂なども見えるため、より的確な治療を行なうことができます。得られる診療データはデジタル化して患者さんのほかのデータと一緒に管理し、治療後のお口の健康を守るために活用しています。
こんなに被爆量が少ない高性能CTです
このCT装置は被爆量の少なさや、得られる画像精度など、その世界最高水準の性能の高さから、日本のみならず全世界の多くの歯科大学に導入されているものです
こんなにはっきりと立体的な情報が得られます。
【院内感染を未然に防ぐ当院独自の厳しい衛生基準】
通常の診療器具はもちろんのこと、エアータービン(歯を削る道具)やそれにつけて高速回転しながら歯を直接削るダイヤモンドバーなどまで患者さん一人一人に対して、完全滅菌をしたものをご用意して院内感染を未然に防いでいます。歯科で一般的な蒸気滅菌器に加え、医科病院の外科等でも導入されているホルマリン滅菌器など器具に一番あった滅菌装置の導入により高度な衛生環境を作っています
二つの場所で最新の機器にて滅菌・消毒しています
表情筋測定 |
顎関節症といわれるアゴの不具合や、肩こり、かみ合わせの時の異音など、いろいろな不定愁訴といわれる症状の原因を探り改善するため、顎の筋肉の動きを数値データーとしてを記録し、診断に活用します。 |
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口臭検査 |
お口の匂いの状態を測定し、数値で表します。それを元に原因の究明や口臭予防の治療に役立てます。 | |
細菌検査 |
お口の中の細菌を確認する顕微鏡です。細菌類の活動状態がモニターを通してひと目で分かり、患者様のお口の衛生状態が判断出来ます。予防歯科にはなくてはならないものです。 |
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ホワイトニング専用ライト |
お口の中のケアー専用のさまざまな器具・ホワイトニング機材を常備しています。 |
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唾液検査 |
唾液から虫歯になりやすいかどうかを判断します、患者様のお口の特性にあった治療方針を立てることができます。 |
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